快晴で迎えた決勝日。青く澄みきった空の下を長い渋滞がサーキットを囲んでいた。警察官や警備員が誘導しようとするが、イタリアンはお構いなしに突入!。我先にとゲートに向かうGPファンで、秩序はどこへやらの混乱模様を見せていた。予選日からサーキットに乗り込み、夜通し騒いだファン達も高いテンションのまま、決勝レース観戦を前に、チアホーンや花火で賑やかなムジェロ流の楽しみ方を堪能している。 各チームのホスピタリティーブースでは昨日にも増して朝から入りきれないほど多くの来客があり、決勝日の華やかさを演出している。その雰囲気に浸っている間もなく、ピットではフリー走行に向けて、昨日から作業を続けているスタッフによって、マシンのセッティングがなされていた。 10時から20分間のフリー走行で、大治郎は決勝を想定してフルタンクのままコースに出る。新しいセッテイングによりまずまずのタイムをマーク。良い方向に出た事でほっと胸を撫で下ろす。その後一度もピットに戻ることなく規定の時間をフルに使い、マシンのコンディションとドライのコース感触を確認して走り終えた。 |
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ここムジェロサーキットはmotoGP全16戦の中でも最も経験値が問われるサーキットの一つと言われている。特性として1,100mもの長いメインストレートがあり、トップスピードが重要視されるコースである事から、事前から4ストローク勢に有利ではないだろうかとされていた。また、体力が必要とされるアップダウンも配され、加重の抜ける部分でいかにねじ伏せる事が出来るかが走りに大きく影響を及ぼすなど、ハイスピードで難しいサーキットでもある。 大治郎は過去2年の250ccクラスで、常に天候を気にしながらのイタリアグランプリを戦ってきた。今年の様にドライでの走行経験は少なく、またNSR500でのテスト走行をここでは行っていないことから、大治郎自身がどこまでそれらのハンディキャップを埋めることが出来るかが課題となっていた。 |
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予選二日目 結果 |