74Daijiroメンテナンス講座 No.1

「74Daijiroメンテナンス講座」第1回は新しく発売されたBキャリパーについての説明です。
スタンダードキャリパーとは注意点やメンテナンス方法が違うのでしっかりマスターしましょう。


「Bキャリパーの取り付け」
付属品:
Bキャリパー本体1個/ワッシャー2枚/ワイヤーキャップ1個/パッドスペーサー0.5mm1枚/
Bキャリパー取付位置調整用スペーサー0.3mm1枚(白いプラスチック)

★取り付けを始める前に・・・・
         
取り付けを開始する前に、ブレーキディスクの状態と振れ幅、ディスク側ホイルベアリングの位置をそれぞれ確認してください。
正しいディスク側ホイルベアリングの位置はホイルの端面とほぼ同じです。段差がある場合は正しい位置に修正します。
そのほかディスクが磨耗していれば交換、振れ幅が0.5mmを超えているようであればホイルを組み直して修正します。
ディスク振れの問題が解消できないときは当社までご相談ください。

 

 


「Bキャリパーのメンテナンス」
●ブレーキパッドの磨耗に応じた調整
         

Bキャリパーの内側ブレーキパッドは自動調整式ではありません。パッドが磨耗し、
ディスクとの隙間が大きくなるとブレーキの効きが悪くなってしまうので、ブレーキレバー遊び量増加の有無に関わらずディスクとの隙間は常にできるだけ狭くなるよう調節してください。
サーキット走行の場合は20~40分毎の調整が理想的です。
         
         

Bキャリパーの外側ブレーキパッドは最大で1.5mm程度の移動量です。
ブレーキパッドの残量が1mm以下になると安定した効き具合が得られないため、効きが悪くなる前に付属のブレーキバッドスペーサー
(0.5mm)を外側ブレーキパッドとピストンの間に入れて走行しましょう。
ブレーキパッドの残量は下図のとおりストッパーアームの位置により判断できます。

 


ブレーキパッドの磨耗が進むとブレーキレバーの遊び量が増えます。その場合は、
内側パッドとディスクの隙間をできるだけ狭く調整した後、「Bキャリパーの取付⑥」の手順で再調整してください。


●ブレーキパッドの交換         
ブレーキパッドの使用限度はもっとも薄い部分で0.5~0.7mmです。
交換はタイヤを取り外しておこないます。やむをえずキャリパー本体を取り外して交換する場合は、「Bキャリパーの取り付け②~④」
を実施してください。
 


●ブレーキディスクの交換         
ブレーキはディスクも磨耗します。段差など磨耗がみられる場合は交換して下さい。


●パッドアジャストボルトのメンテナンス         
パッドアジャストボルトはロックタイト(緩み止め剤)で走行中に回らないよう固定していますが、調整を繰り返すうち徐々に効果が低下します。
内側のパッドを調整するとき、回転抵抗が少なく感じた場合はアジャストボルトをいっぱいに締め込むか、
または分解してロックタイトを再塗布してください。 

 

ゆるみ止めは複数のメーカーからさまざまな強度が発売されていますが、デルタ・
エンタープライズではロックタイトの中強度(ブルー)を使用しています。


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